2010年2月14日
焼き肉の歴史
焼肉は「肉を焼いた料理」という程度の意味合いであるため、その起源は洋の東西を問わず原始的で普遍的なものであり起源をたどることは困難である。食肉として供されるものも牛肉・豚・鳥・羊・馬・鹿・カエル・ヘビなどなど多種多様である。極東アジアだけでも中国、ベトナム、フィリピン、モンゴルそれぞれに独自の食肉文化があり、日韓関係だけで「焼肉」を規定することはできない。
この点から、逆説的に「日韓関係史における日本の焼肉料理」の起源は日本であると考えられている。肉を焼いて食べるという基本的な調理法である為に、起源には様々な説が存在するが、2001年(平成13年)のNHK人間講座で「焼肉は韓国文化と思いがちだが、戦後の日本が生んだ食文化である」と放送された。日本人が韓国で焼肉を食べたいときに「プルコギ」(불고기火肉)を指定すると別の料理が出てきて驚くことがしばしばある。また日本の焼肉に近いカルビグイを単独に供する外食店は一般になく、韓国ではプルコギ、カルビグイともメニュー名の一つである。焼き上がりをタレにつけて食べさせるスタイルは日本特有であり、また韓国では精肉以外にホルモンをメニューとして提供する焼肉店は一般的でない。
日本起源を否定するものとして『別冊BUBKA』2006年(平成18年)7月号33ページに「焼肉」の起源は日本であるが、日本発祥といえども始めたのは朝鮮人であるという説が掲載された。戦前に捨てるか肥料にするかしていた臓物肉を朝鮮人女工がもらってきて焼いて食べたのがホルモン焼きの始まりであり、ホルモンを焼いて食べる習慣は朝鮮にはなく、ホルモン焼きは日本で始まった。そして戦後、ホルモン焼きの屋台が「ホルモン屋」や「朝鮮料理屋」という名称になって行く中、新宿にミノやセンマイといったホルモンだけでなくロースやカルビなどの精肉を用いる店が出来る。この在日朝鮮人女性が経営する明月館が焼肉の祖であるとするのが同誌の主張であり、さらに同誌は、「焼肉」と呼称するようになったのは1965年(昭和40年)に日韓基本条約が結ばれて以降、韓国籍を取得する者が増え、在日朝鮮人の主張した朝鮮料理屋と在日韓国人の主張した韓国料理屋との呼称論争を収拾する案としてプルコギを直訳した「焼肉」が用いられることとなったのだとの説を主張している。
しかし、「焼肉」という語は仮名垣魯文の『西洋料理通』(1872年(明治5年))にバーベキューの訳語として使用されていること、朝鮮料理の焼肉が張赫宙の『権といふ男』(1933年(昭和8年))という小説に登場していることなどから、語源の解説としては同誌の主張は疑わしい。また「焼肉」の風習は明治以前からすでに存在しており、起源を考察するにあたってフォークロアにしばしば見られる伝聞上の誤謬が含まれているのであろう。一方で食道園、清香園やその他多くの名店が在日韓国朝鮮人により創業・経営されてきたことは事実であり、彼らが日本における焼肉料理の発展に重要な貢献をしていることに疑いの余地はない。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
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